建築の専門誌「建築技術」の1月号に藤城社長の執筆記事が掲載されました。
かなり専門的な業界誌のため、なかなか一般の方がご覧になることはないかもしれませんが、これからの住宅の研究や最先端の技術について掲載されています。
そんな「建築技術」の編集部の方から藤城社長へ執筆のご依頼がありました。
藤城建設は「すべての人にあたたかい住宅を」をモットーに、
「高気密高断熱な住宅をお手頃価格で」
「燃費が良く光熱費のかからない家づくり」
に取り組んでいます。
そのための情報収集や技術の共有に日本のみならず世界各国を周っている藤城社長。
そんな藤城社長を知る著名人の方も多く、今回の執筆のお声がけに繋がりました。
今回の執筆テーマは
北海道での新環境住宅
北海道の住宅の在り方について、藤城建設の取り組みやエビデンスをまとめながら、
「壁面設置の太陽光発電」で
「温度一定のあたたかい住宅」が実現できたこと
を、端的にまとめております。
雪国では屋根に設置した太陽光パネルは12月中頃から3月初旬頃までは雪に埋もれて発電しなくなってしまいます。
だから雪国での太陽光パネルの普及はなかなか進まず、多くの方が我慢して高い暖房費を毎年払い続けてきた経緯がありました。
しかし、家の壁面に太陽光パネルを設置すれば、雪国でも一年中太陽光による発電エネルギーを得ることが可能です。
藤城建設では、壁面太陽光パネルの設置に5年以上前から積極的に取り組んでいます。
施工実績やノウハウ、計測データも揃ってきたことで見えてきたことがあります。
2020年に札幌市東区中沼に完成したNORTH LAND PRIDEのモデルハウス。
屋根と壁に太陽光パネルを設置しております。
そして暖房はリビングに設置した寒冷地エアコン1台のみです。
今回データを測定したのは、災害級の大雪に見舞われた2021年。
2021年の12月18日に札幌で降った大雪から、モデルハウスの屋根は3月まで雪で覆われていました。
そして、こちらはこのモデルハウスの実際の太陽光パネル発電量とエアコンの消費電力量です。
驚くべきことに、2021年の記録的大雪の年でさえ、
太陽光発電量0の日が一日もありません。
そして、青色のエアコン消費電力をオレンジ色の太陽光発電がトータルで見ると大きく上回っていることが分かります。
ただし、吹雪や曇りが続いた日をピンポイントで見ると、エアコン消費電力が上がり、太陽光発電が少なくなるため、現時点では蓄電池などを利用して補う必要があることも分かります。
そして、こちらはモデルハウスの各部屋の室温です。
測定日は2021年最も寒かった1/31。
家の中のどの部屋も20~25℃で一定であることが分かります。
※5℃で温度一定なのは床下温度です。
氷点下の温度で変動しているのは外気温です。
サーモグラフィ画像を見ても一目瞭然です。
エアコン1台の暖房で家中20~25℃で温度が一定
なぜこんなことが可能なのか?
NORTH LAND PRIDEの家づくりの基本にその答えがあります。
1)断熱方法
床と壁は二重の断熱方法,小屋はロックウールのブローイングを採用しています。
窓はトリプルガラス,南面は日射取得型を採用しています。
外皮平均熱貫流率UA値はHEAT20 G2レベル以上の0.25W/m2・Kです。
2)気密性能C値 0.5cm2/ m2
3)エアコンから出る熱を各室に移動させる手段
①温かい空気は天井際を伝って移動し,各室に行き渡るため各室の入口には垂れ壁を設けず,天井までのハイドアとするか,開閉型の欄間を設けて室内に暖気を入れやすくしています。
②こちらのモデルハウスの階段はリビング階段として設置し,2階への熱移動場所を確保しています。
そこから2階の天井際を通って,各室に熱を移動させています。
③2階の各室から窓で幾分冷やされた冷気が階段を伝って,1階へ落ちていくことから階段室の壁を腰壁とし,階段の2階出入口には腰引き戸を設置して,冷気の一階への落下を防止しています。
2階の床は1階天井面からの熱伝導により床暖房のように暖かくなっているので,冷気が2階の床に多少溜まっていても冷たくなりません。
④全熱交換型換気扇の採用で暖房費を約2割削減することができ,給気を各室の室内入口側の天井に設けることで室内へ熱の取り入れを促し,家全体にくまなく温かい空気を届けることが可能となっています。
こちらの記事を通じて、藤城建設のあたたかい家づくりについてご理解を深めていただけましたら幸いです。
しかし百聞は一見に如かず!
是非、実際のモデルハウスであたたかさを体感してください✨
寒い季節なら、より一層お家の快適さを実感していただけると思います。
そして、お家の疑問や不安、お悩みなどについて、ひとつひとつ丁寧にお答えさせていただきます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております🌸
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